望梅止渇

春の陽気に誘われ、久々にブログ更新。
昨日は元社内通訳の同僚・趙容の誘いを受け、事務所の仲間達計7名と北京郊外にある「風鳳嶺」へ山登りに。
日頃の運動不足の解消が個人目的。皆で出掛けるのも久しぶりだったので胸躍る。前日には、友達とmonbellで山用品をみるなどして、ちょっと気合い入っていた。道中でビールを購入するなど仲間もテンションが高い。
朝7時に地下鉄「国貿」に集合し、一号線から四号線に乗り換え、西側終点の一駅前「北宮門」まで。そこから200元でバンタクシーをチャーターし、9時過ぎに目的地到着。天候は若干のスモッグが掛っていたけど良好。
「風鳳嶺」には北参道と中参道、南参道の3経路に分岐するが、僕たちは頂端に立地する金剛石塔のある南参道を選択。
久々の山登りですぐに息が切れる。足元が悪くランニングシューズでは少々きつい。
30分ほど登ると目標とした金剛石塔が見える。
だけどなんか小さい。
一同は中に入れるぐらいの塔を期待したが2m半のミニチュアの塔。皆少しがっかり。
門と併設するようにある塔の配置。中には舎利があるらしい。
門をくぐるとヤオトンのような岩山を削って造られた「黄普院」がある。中は内陣と外陣に分けられ、仏像が祀られる。山登りで汗だくの僕たちにとって中はひんやりとして涼しい。
再び山頂を目指して登る。少々傾斜がきつくなり、さらに30分ほど登り、参道の頂に到着。ここで皆で事前に用意した昼食。趙容が果物やお菓子をたくさん持ってきており、皆でいただく。こんな大量の食糧を持って登っていたことに驚き。だけど水が少なくなってきた。
そこから山下りへ。傾斜がきつい分、登りより足への負担が大きい。循環する参道のため、登りとは異なるルート。点在するビュースポットはどこも絶景。皆ではしゃぐ。岩山の表情は崩れそうな緊張感があり美しい。2時ごろようやくゲート付近に到着。
下山後には水が尽き、のどがからからの状態に。さっそく売店で水を購入して休憩してる中、趙容から成語故事「望梅止渇」(曹操率いる軍隊が張綉討伐中に水を底つかせた。曹操は兵士たちに向かって「もう少し行くと梅木があるぞ!」と言った。兵士たちはその言葉を受け、口内の唾液を分泌させ渇きを凌いだ。)を教えてもらえた。アイテムが増えた感じ。三国志ファンの僕としてはなんとも嬉しい。素敵な半日でした。明日からまたがんばろう。

「風鳳嶺」入口。入場料は大人25元

車内の様子

石板で造られた看板。見にくい。

「金剛石塔」明代創建

「黄普院」前門

「黄普院」明代正統二年(公元1437年)創建

絶景を望む大輔さん

岩の隙間に寝転ぶ渡辺くん

山頂を望む劉暢

皆で昼食